株式会社プラコーは埼玉県さいたま市に本社を置く、プラスチック成形機やリサイクル装置を製造販売する会社です。
同年代表に就任した古野孝志さんを筆頭にSNSでの広報等にも力を入れています。
そんなプラコーの強みは何と言っても高い専門性と技術力です。
年々需要が高まるであろう環境保護などに有用な機器を多数開発しており、今後さらに発展が見込める企業であると言えます。
今回は株式会社プラコーがどういった会社なのか、そして現在の業績などについて詳しく調べてみました!
[box04 title=”この記事で分かること”]
・株式会社プラコーの会社概要
・株式会社プラコーの事業内容
・株式会社プラコーの特徴
・株式会社プラコーの業績[/box04]
プラコーってどんな会社?
株式会社プラコーは、様々な企業の工場で使われるプラスチック成形機やリサイクル装置を製造しています。
BtoB企業であるためあまり聞き馴染みはないかもしれませんが、多くの有名企業の工場でプラコーの機器が活躍しています。
会社の規模などを詳しく見ていきましょう。
プラコーの会社概要
公式ホームページに掲載されている会社概要は以下のとおりです。(※一部省略)
社名 | 株式会社プラコー |
本社 | 埼玉県さいたま市岩槻区笹久保新田550番地 |
設立 | 1960年 |
資本金 | 7億475万円(2021年5月末現在) |
前年度売上高 | 2719百万円(2022年3月決算) |
事業内容 | プラスチック成形機・リサイクル装置製造販売 |
従業員数 | 80名 |
加盟団体 | 日本バイオプラスチック協会 (社)日本合成樹脂技術協会 日本プラスチック機械工業会 日本ポリオレフィンフィルム工業組合 |
1960年に「プラスチック工業株式会社」として誕生したプラコー。
現在の社名になったのは1972年です。
これまでに、プラスチックを加工する機器を中心に新たな技術を多数開発し、発売してきました。
その中には国内初の技術を搭載した機器も多く、順調に売り上げを伸ばし2010年には大阪証券取引所ジャスダックに上場をはたしています。
古野孝志社長
現在、株式会社プラコーの代表を務めているのは古野孝志さんです。
古野さんは九州大学経済学部を卒業後、スリープログループ株式会社取締役副社長などを経て2020年にプラコーの代表取締役社長に就任。
就任後から個人のTwitterを開設し、積極的な情報発信を行なっています。
昨日、第2四半期決算を発表しました。いくつかの大きな案件を受注できたので、過去例のないくらいの受注残となりました。これからも更に増加できるよう、努力します。
— 古野孝志| 株式会社プラコー CEO (@placo_furuno) November 12, 2022
環境保護への関心が高まり企業や団体、個人が様々な取り組みを始めつつある現代を「100年に一度といわれる産業社会の変革期」と位置づけている古野社長。
会社HPには、生活や仕事のやり方が変化し始めている中で、新たな需要に応えるべく技術開発をしていくという決意が掲載されています。
プラコーの事業内容は?
プラコーで実際に作られている機器は大きく分けて以下の3種類です。
・ブロー成形機
・インフレーション成形機
・リサイクル機器/環境機器
あまり聞きなれない名前が並びますが、いったいどのような機器なのでしょうか。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ブロー成形機
ブロー成型機とは、プラスチックを加工するための機器です。
樹脂を溶かした後型に入れ、空気を吹き込んでから冷却することでタンクなど空洞のあるプラスチック製品を作ることができます。
プラコーが製造しているブロー成型機は、さらに詳しい加工方法によって5種類に分かれます。
中でも「多層3次元ブロー成形機」「二重壁深絞り成形機」などは、それまで不可能とされていた技術を確立した機器となっています。
インフレーション成形機
インフレーション成型機は、包装やポリ袋などの元になるフィルムを作る機器です。
フィルムにも規格袋、多層フィルム、農業用フィルムといった様々な種類があります。
プラコーのインフレーション成型機は最大10層の多層技術が強みで、機能性樹脂を積層することでフィルムの高機能化を実現しています。
工業用フィルムだけでなく、農業や物流など多岐に渡るニーズに応えることが可能です。
リサイクル機器/環境機器
プラコーで製造しているのは、プラスチック製品を生み出す機器だけではありません。
プラスチック加工を専門分野とする企業だからこその技術を生かし、プラスチックをリサイクルする際に使われる粉砕機なども製造しています。
環境への関心が年々高まる中、多様化し続けているリサイクル用途。
プラコーでは機器のメンテナンスをはじめとしたアフターサービスも充実させ、ニーズの変化にもしっかりと対応しています。
プラコーの特徴は信頼できる技術と品質
プラコーの技術と品質は、以下の3つの方針をもとに高く保たれています。
- 高度な品質管理の追求
- 設計及び製造における効率化の追求
- 徹底した経済設計による最適コストの追求
1級油圧装置調整技能士やインフレーション成形作業1級プラスチック成形技能士といった専門的な資格を持つ社員も多数所属。
機器の製造だけでなく技術開発も積極的に行い、これまでに9つもの特許を取得しています。
企業としての歴史も長く、多くの実績に裏付けされた高い技術力が強みであると言えます。
今後製造が増えるであろう、電気自動車や水素自動車、ロボット、AIに関連する技術開発にも取り組んでいくという方針も去年発表。
環境問題とプラスチックは切っても切り離せない関係なので、長年のノウハウを生かして新たな技術を生み出していってほしいですね。
プラコーの業績は?
公式HPから、直近3年間の業績を以下にまとめました。
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
売上高(百万円) | 2952 | 2714 | 2719 |
受注高(百万円) | 2239 | 1464 | 2787 |
総資産(百万円) | 3106 | 2308 | 3199 |
自己資本比率(%) | 43.2 | 55.5 | 54.5 |
売上高は若干減っていますが、受注高が2021年から激増しています。
総資産も増加傾向にあり、来年度以降さらに伸びることも期待できます。
また、自己資本比率は高いほど安定している企業であると言える数値です。
会社の全ての資本のうち、返済する必要のない自身の資本がどれくらいの割合を占めているのかを示しています。
自己資本の方が多い=自己資本比率が50%以上であると安定していると言われます。
プラコーは2年連続で50%を超えていますね。
まとめ
今回は「プラコーは今後どうなる?代表交代で評判は復活?」と題して、株式会社プラコーについて詳しくまとめました。
・株式会社プラコーはプラスチック成形機やリサイクル装置を製造している会社
・株式会社プラコーでは主に「ブロー成型機」「インフレーション成型機」「リサイクル機器・環境機器」の3種類を製造している
・株式会社プラコーの強みは高い技術と品質
・株式会社プラコーの業績は安定している
今後、ニーズがさらに高まるであろう分野で安定した技術開発を続けている企業であることが分かりましたね。
興味がわいた方は、会社のHPで動画なども公開されているので見てみてください!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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