日本女子陸上中・長距離界の期待の星、田中希実選手。
次々と素晴らしい記録を打ち立てていますが、なんと大学女子駅伝には出場していないんです!
田中希実選手は現在同志社大学の4年生。
もちろん同志社大学には女子陸上部があり駅伝に参加することも可能です。
それなのになぜ田中希実選手は大学女子駅伝に出場していないのでしょうか。
めちゃくちゃ気になったので調べてみました!
田中希実が大学女子駅伝に出場していないのはなぜ?
父親と母親の経歴がヤバい!
それではどうぞ!
田中希実はすごいのに大学女子駅伝に出場していないのはなぜ?
兵庫、初の1区区間賞なるか 田中希実を4大会連続で起用 全国都道府県対抗女子駅伝 (神戸新聞)
全国都道府県対抗女子駅伝は16日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着する9区間42・195キロで行われる。今年で40回目を迎える大会で、過去4度の優勝を…https://t.co/sijmB1aV9D#速報 #ニュース pic.twitter.com/H9GlkUOvmg
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田中希実選手は大学女子駅伝には出場していません。
それは、田中希実選手が同志社大学の陸上部に所属せず、「ND 28アスリートクラブ」を自ら立あげ、その後は「豊田織機TC」に所属していたからです。
そのため、日本陸上競技連盟の規定により大学駅伝に出場することができなかったのです。
同一年度内において2つ以上の加入団体から登録することはできない。(略)
出場できなかったとはいえ、もちろんそれは田中希実選手自身が選んだ道なのです。
陸上で中・長距離をやっているなら駅伝を目標にするのかなと思うのですが、なぜ田中希実選手はそのような人とはちょっと違った決断をしたのでしょうか?
それには主に二つの理由がありました。
個人で勝負がしたかった
一つ目の理由は、「駅伝などのチーム競技より、個人のトラック競技で結果を出したい」という思いが強かったということのようです。
そのことから自由度の高いクラブチームを選択したようですね。
日本の駅伝文化がかなり強いことは、年末年始の駅伝の盛り上がり具合からもよくわかります。
そうすると所属チームの意向により、本来自分が勝負したい距離で走れないという矛盾が生まれてしまうことも。
「個人で結果を出す」という目的に照準を合わせ、人とは違う決断をした田中希実選手。
これまでの戦績を見ると、田中希実選手にとってはその決断は正しかったのではないでしょうか。
これからの活躍も楽しみですね!
父親と二人三脚のトレーニングに自信があった
田中希実選手は父親の健智(かつとし)さんと二人三脚のトレーニングをしています。
あとで後述しますが、父親の健智さんも元陸上選手で、現在は田中希実選手のコーチ兼マネージャーとして一緒に活動されています。
田中希実選手の練習メニューは健智さんが独自で考えているそうですね。
田中希実選手は健智さんに全幅の信頼を寄せており、このように語っています。
「父の理想としているところが結構高くて、練習さえこなせれば試合もしっかりと走れる自信が私もある」
引用:スポニチ
実際、長年破られることのなかった2種目で、田中希実選手は日本記録更新という偉業を打ち立てることになりました。
9/16
東京2020オリンピック陸上女子1500mで8位入賞された田中希実選手に、お祝いのビデオメッセージと飛騨牛の目録を贈りました。田中選手、お父様の田中健智コーチから、市民の皆さんに元気の出るメッセージをいただき、感謝申し上げます。https://t.co/RtjsoNd7b6 pic.twitter.com/B93vevDot8— 山内 登(下呂市長) (@gerocity_mayor) September 27, 2021
田中希実の父親と母親の経歴がヤバい!
では次に田中希実選手のご両親の経歴をご紹介したいと思います。
父親は元実業団ランナー

先ほども説明しましたが田中希実選手の父親の田中健智さんは元陸上選手です。
現役時代は川崎重工に所属しており、3000m障害を中心に活躍していました。
父親の健智さんは1993年の福岡国際マラソンで2時間23分02秒という記録を持っています。
福岡国際マラソンは国際的にも有名な大会で、オリンピック日本代表選手選考競技会でもあるハイレベルなエリートしか参加できない大会です。
一般のマラソン平均記録は4時間30分ということからも、健智さんがいかに凄い陸上ランナーなのかが分かりますよね。
また、健智さんは現在アスレックというスポーツ関連会社の代表を務めておられます。
「アスレック」は兵庫県小野市にあり、ランニングイベントの企画やランニング教室などを開催する会社です。
http://athle-c.net/director.html
母親は最強市民ランナー

田中希実選手の母親の田中千洋(ちひろ)さんも北海道マラソン2度優勝の経験を持つ現役のマラソン市民ランナーです。
千洋さんは1997年8月の北海道マラソンで優勝、その6年後に2度目の優勝を果たしています。
これ本当に知らなかったけど、田中希実選手のお母さんって2003年の北海道マラソンで優勝した田中千洋さんだったんだ!自分がマラソン始めた年で男子ワイナイナ・女子千洋さんの優勝でハッキリ覚えてる。😆 pic.twitter.com/bmq6yjYODA
— GOMETAL (@GOMETAL7070) November 23, 2020
千洋さんは実業団などに所属せず、夫の健智さんからマラソンの指導を受けているということです。
田中希実選手はこのような両親の姿を間近でみていたからこそ「実業団や大学の部活に所属しなくても大丈夫!」という思いに至ったのでしょうね。
「このような形を採ったのはトラック競技を自由に転戦したかったからです。父親は元3000m障害の選手、母親は北海道マラソンで二度優勝したアスリートですが、共に自主練習で能力を高めるという独自の道を歩んできました。この気質を私も受け継いでいるように感じています」
ちなみに小学1年生の時に田中希実選手が書いた文集では「お母さんのように北海道マラソンで優勝したい。日本中で一番速くなりたい」と記したそうですよ。
プロフィール
最後に田中希実選手のプロフィールをご紹介します。
田中希実が株式会社ダイダンのテレビCMに登場!競技活動も支援 |月陸Online https://t.co/B5CxWk6r0N
— stg(宗太郎峠) (@soutarou_t) January 12, 2022
名前:田中希実(たなか のぞみ)
生年月日:1999年9月4日
出身:兵庫県小野市育ケ丘町
身長:153cm
体重:41kg
学歴:小野市立小野南中卒、西脇工業高校卒、同志社大学
所属:豊田織機TC
主な戦績:
18年U20世界選手権3000メートル優勝
19年世界選手権5000メートル14位
20年日本選手権5000メートル優勝
20年・21年日本選手権1500メートル優勝
日本記録:女子1000m、女子1500m、女子3000mの日本記録保持者。
まとめ
ここまで「田中希実はすごいのに大学駅伝に出てないのはなぜ?父親と母親がヤバい!」と題してお送りしました。
・田中希実が大学駅伝に出場していない理由
- 個人で勝負したかったから
- 父親と二人三脚でのトレーニングに自信があったから
・父親は元実業団ランナーの田中健智(かつとし)
・母親は現役最強市民ランナー田中千洋(ちひろ)
日本女子陸上中・長距離界の期待の星、田中希実選手の異色の経歴の謎が解けましたね!
人とは違う道を歩む覚悟が、陸上の記録にも反映されている気がします。
これからもどんどん素晴らしい記録を樹立してくれることに期待しましょう!
それで、最後までお読みいただきありがとうございました。


